Kくん 11歳
小さい頃からずっと当院にかかりつけているKくんがまたお熱を出したとのことで往診に行ってきた。
「Kくーん、またお熱でちゃったの?可哀想に、お腹痛い?」と頭を撫でると心細そうに「うん、痛ぁい…」と潤んだ目で見つめてくる。
あんなに小さかったKくん。この頃は小学校高学年になってずいぶん大きくなったと思っていたけど、この表情は幼い頃のまま可愛らしいな〜………っていやいや、懐かしんでいる場合ではない!笑
「Kくん、またお尻にお注射しないといけないよ」
『また!?お尻に…?痛いやつ…??』
熱で朦朧としているKくんに緊張が走る
「そう、痛いやつ。でも良くなるから、頑張れる??」
『…うん、看護師さんなら頑張れる。大好きだから…』
そう言いながら私の腕をキュッと掴む
可愛いなぁ…笑
しかしここは心を鬼にして横を向かせお尻が丸出しになるようパンツを下げて臀部にブスッと筋肉注射、すかさず強く揉みこむ
「よく頑張ったねー、よしよし」
「お通じいつから出てないの?」
『3日くらい前…』
「じゃあ浣腸もしないとね」
『え!浣腸…!?』
3日分となると相当出るだろうから下着が汚れるといけないな…もっと膝のあたりまで下げなくちゃね
「Kくんパンツ脱いで」
『え!自分で…!?前も出ちゃうよ…?』
「そう、自分で。うんちがパンツについちゃうよ?早く良くなりたいよね?だったら自分で脱いで看護師さんに浣腸してもらわなきゃ。」
年頃のKくん、羞恥心が芽生えてきたみたい…ごめんね、だけどやらなくちゃいけないからね、がんばろうね!
Kくんの便秘は頑固だから、何本も、何本も、、作った浣腸液をシリンジで吸っては肛門から注入する。
『まだがんばれる…』あどけない顔で一生懸命がんばるKくん、えらいぞ!おりこうさん!!
『もう出したい…』おトイレできちんとたくさん出せたね!
『くしゃい?』うん、とっても臭いうんちだったけど体調が悪いから全然気にしなくていいんだよ。
これで元気になるからね!
M様
この度は綿密なストーリーを考えてきてくださってありがとうございました!とっても楽しく没頭できました!!ぜひまたご来院くださいね☆
救急外来に交通外傷で運ばれてきた方。
問診しつつモニターをつけバイタルチェックをしている最中に急変。
すぐさま心マ開始、アンビューで換気しつつ心マを続けるが一向に戻らない。
DC(電気ショック)やアドレナリン静注を行いやっとROSC(心拍再開)。
挿管開始。チューブホルダーで固定する。
この方は重症なのでベットサイドモニターは心電図、spo2はもちろん、肛門に管を入れて体温を持続的に計測しなければ、、、
安静が必要なので尿道バルンも挿入しよう。
それにしてもこの患者さん、、意識がないわりに陰茎がずっと勃起している…
管に繋がれて心マを受けながら勃起している…
硬く充血した陰茎にバルンを通すのは通常に比較し痛みを伴う。しかし、患者さんの並々ならぬ生命力に応えるべく構わず挿入。
意識が戻ってくると乳首と陰茎の異常を訴えたため、セッシで摘んだ綿球で消毒。苦悶表情で身悶えている。
その後バルンを挿入したまま治療を続け排膿。
敗血症に移行するリスク高く引き続き厳重な観察が必要である。
U様
またお会いできたこと大変光栄に存じます。私も密かにU様を思いACLSのシュミレーションを行っていましたが、まさか本当に再会できるなんてとてもうれしかったです!
バルンを挿入したまま、というお互い初の試みでしたがあんな風になるんですねー!
今回お話しさせて頂きやっとU様の好きなことが理解できた気がしますまたどうすればもっと楽しくなるか考えておきますねー
新年あけましておめでとうございます
昨年中はこちらに入職し多くの患者様と出会わせて頂きとても有意義でした。
とても心に残った言葉は「今まで(他店で)ストーリーとして頑張ってくれたことはあったけど、そんなんだっけ?とこちらが笑ってしまいそうになった。本物の人にやってもらうと違いますね。」とおっしゃって頂いたことです。自分が今までやってきたことが、このような形で貢献できると思わなかったので嬉しかったです!
MMCは正真正銘、国家資格を保有した医療者ですので、全員『本物』です!笑
2024もぜひご堪能ください!!笑笑
その一員としてわたくしも皆様のお力になれるよう努力して参りたいと思います!
患者様によって、またその日の気分によって、100%医療を受けたい、医療だけでなく少しニュアンスを足してほしい、グラデーションは様々だと思いますあらゆるご希望にできる限り柔軟に対応させて頂きますのでどうぞお申し付けくださいませ。
皆様にとりまして、幸多い一年になりますことをお祈り致します
他県から受診された方。
健康管理のための処置をご希望。
※※病気でなくても、腸洗浄などありますよね!当院はそのような治療も承っております。
医療行為で排尿介助、摘便をしてから浣腸という年末らしくお身体の大掃除。
まず排尿介助。な、な、なんと!1200ml/回もの大量の排尿が…!!!
「(治療にむけて)おしっこ我慢してました。」「仕事柄トイレに行けないことも多いので。」穏やかに微笑んでお答えくださっていますがこれは只事ではない!!
教科書的には膀胱の許容量は500-600mlと言われていますが実際は200ml程度で尿意を感じます。1200mlなんていうと、ともすれば高齢者の一日量にも相当します。
これはどういうことかというと、
○膀胱が伸びている
○おしっこをしたいと感じる神経が鈍っている
ことが考えられます。正直いまはお若いので意図的に溜めた分しっかり排尿でき、さほど問題はないかもしれません。
ただ、この癖をつけたままお年を重ねられると伸びた膀胱にたくさんおしっこが溜まる一方で神経が鈍いので、ほんの一部しかおしっこが出せなくなるかもしれません。
尿路感染を招いたり、最悪の場合、その菌が全身に巡るなど大事に至らないとも限りませんので、ぜひ小まめにお手洗いに行ける時は行くようになさってみてください!
便秘症で他でも処置をご経験されていましたが、摘便は初めてとのことでした。指を入れると便塊は触れず極少量の軟便が付着しました。奥にある便を肛門付近に下ろすように腸を刺激しましたが、ほとんどありません。
そもそも便がないか、横行結腸より手前にあるのでしょう。これは浣腸でないとどうにもなりません。
「これまでグリセリンを混ぜて600mlくらいは入れたことがあります。」
…そうですか、ならば新記録しかありませんね。
『新記録ですよ。』
「今700mlですか?」
『いいえ、650ml。加減して50追加しました。まだまだいけそうですか?』
「…はい」
『そうですよね、50mlなんてキリが悪いですもんね、700ml、(プシュー)800mlです。』
行くならとことん狙いたい。ましてこれはただのお湯ですから。行けますよね?
そこから1500mlまではあっという間だった。「2000mlは無理です」とゆっていたがあの抵抗なら正直いけたと思う。
けど、加減してあげた。
この方のお悩みは「遅漏って治るんですかね?」というものだった。
遅漏で悩まれるなんて羨ましいとも思うが聞けば切実な問題に頷けた。
う〜〜〜ん…どうやって治すのだろう…
解決策を持ち合わせておりません…
この仕事はいくつになっても完璧になれない、なんとも学びが多く奥深いのです。
勉強しておきます!
S様
遠方からわざわざありがとうございました!色々とご経験がある中で、初体験を奪えた?こと大変光栄に思います!笑
ずーっと日常のお話をしながらの処置でしたね!すごく楽しかったです!遅漏の悩みは目からウロコでなんと切実なんだ!と思いました。少しでもお役に立てる情報がないかアンテナを張っておきます!
どうぞお大事になさってくださいね!宮下
「風邪気味」とのことで受診された方。
あまりお時間がないとのことであまり込みいった処置はご希望されず、手早くバイタル測定。脈が飛んでいる…普段検診でも指摘されたことがあるようだが自覚症状がないことやご年齢を考慮すると病的意義はないだろう。
検診結果の解釈をお伝えし今後に活かしていただくことにした。
風邪気味、というわりに所見がなさすぎる。本人が気づいていない異常があるのか。とりあえず全身触診しヒントを探るしかない…。
横になって頂き、ゴム手袋をして全身触診。こちらの質問に対し平然とした表情と声色で受け答えされているが…乳首が硬い。普通に診察しているのにこんなことになるだろうか?
病的要素を疑い刺激しながら観察。「ちょうどいい所で教えてくださいね。」と声かけし力を込めてゆくと随分つねり上げたあたりで「このくらいですね。」…さも平然とされていますがこれは異常です。
「異常ですね。」と伝えると抱えていた悩みを打ち明けてくださった。
「…早漏を治す方法はありますか?」
溜める訓練をするしかありません
知覚を10段階で評価。10でdropとしたとき、8→10になるのは一瞬だと。6〜7なら我慢できるとのことなので、そうなったら教えてもらうことにしトレーニングを繰り返した。
しばらく平然とされていたが、一度眉間に皺を寄せ苦しそうにされるとそこからは休憩を挟んでも一切改善しない様子。
うっかり8に近づくと伸ばし広げていた両足を突如腹部までギュっと折り曲げて苦悶表情で「ごめんなさい…っ」。筋肉質な体型になんと似つかわしくない、恥を気にできないほど苦しいのだろう。。可哀想に…
いつからこのような変な態になられたのかお尋ねすると「5年前からです。」
きっかけを尋ねると、とある場所で、とある恥ずかしい体裁をとったからだそう。
…なんだ…恥こそが病の要因だったのか。それならば可哀想なことは何もない。
病気には原因がある。原因には治療の糸口がある。
「きっかけとなった体勢をして見せて下さい。」
…なるほど、これはなかなか……。最も苦手とする状態でトレーニングをすれば治療効果も上がるはず!
「頑張りましょうー」「かなり変態ですよー」「がんばって、がんばって」
…本当に変態な恥病だったが、本日苦しいトレーニングによく耐えて頑張られましたおつかれさまでした!
M様
楽しい時間をありがとうございました!
平然としてらっしゃる様子に楽しんで頂けるか内心不安だったのですが、徐々に苦しそうになられてからはとても安心しました笑 かっこいい体型から繰り出される可愛いらしい仕草を見るとうれしくなってしまいました!苦手ポーズもとっても可愛くて…。トレーニングは繰り返すことでより効果がでると思いますのでご自宅でも今日されたことを思い出して行ってみて下さいどうぞお大事になさってください 宮下